スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

〈論説〉「女性宮家」創設 今後の論点整理を注視


〈論説〉「女性宮家」創設 今後の論点整理を注視
平成24年08月27日付 2面
http://www.jinja.co.jp/news/news_006107.html
 我々が重大関心をもって見守ってきた野田内閣のもとでの「皇室制度に関する有識者ヒアリング」が、七月五日の第六回会合をもって打ち切られることとなった。
  これまでに学者やジャーナリストなど十二人の識者が呼ばれ、いはゆる「女性宮家」の創設問題を中心に意見聴取がおこなはれた。その結果、論点や方策につい てはおほむね見解が出揃ったとして、これから論点整理を進め、取り纏めができれば今秋までにそれを公表する予定だといふ。
 ただ政府は、有識者の他にも皇室側の要望を考慮して、当事者である内親王や女王ら皇族方に対しても、結婚後の皇室活動に関する意向を確認する方針であるとも伝へられてをり、今後の政府と宮内庁の動向、議論の行方が注目されるところだ。


  そもそも宮家といふのは、皇位の安定的継承のため、天皇から有資格者の男子が宮号をいただくことで存在するもので、歴史上これまで女性宮家が立てられたこ とはなかった。それゆゑ、女性宮家を創設する場合、その制度設計と法律条文と運用方法の三つの側面からの充分な検討が必要となってくる。
 しか し、十二人の識者のうち、制度としての女性宮家創設に賛意を表した者が八人ほどゐたが、法律や運用の面でどれほど考慮したのか、疑はしいものであった。そ の点で、明確に反対の意を示した百地章、櫻井よしこ、島善高、八木秀次の四氏は、小泉内閣時から皇室問題に深く関はりをもって歴史的にも法的にも広く深く 研究検討を重ねてきてゐるだけに、その見解もひじょうに周到で説得力をもったものであった。
 最大の問題点は、女性宮家の当主となる女性皇族の配 偶者やその子の身分をどうするか、また、それを一代限りとするか世襲宮家とするか、といったところにあるのだが、賛成者の意見がさまざまで纏まりがないの に対し、四人の反対者は、それが二千年以上に亙る万世一系の皇位継承の根本原則の破壊につながる危険性を指摘して、旧宮家の男系男子の皇籍取得による宮家 新設や、現宮家との養子制度を設けることなどを一致して表明してゐる。


 かうした見地に立って、四 人の反対者のなかからは、皇室の御活動維持のために、女性宮家創設案に代はる、他に採り得る方策として、女性皇族が結婚して皇室を離れた後も、引き続き内 親王・女王の称号を尊称として保持していただく制度をつくることが提案された。これは、それまでの議論においてはまったく新しい案で、関係者の間でもひ じょうに注目され、反対の多い女性宮家創設に対する代替案としてマスコミでも取り上げられてゐる。
 その根拠となるものは、旧皇室典範第四十四条 の、「皇族女子ノ臣籍ニ嫁シタル者ハ皇族ノ列ニ在ラス但シ特旨ニ依リ仍内親王女王ノ称ヲ有セシムルコトアルヘシ」といふ規定である。これは、身分が一般国 民となっても准皇族的な立場で、なほ前皇族として称号を用ゐて皇室活動をおこなっていただければよいといふ提案だ。つまり、この規定を現皇室典範に条文化 すれば実現可能であり、あとは品位保持のための予算を支出すればよいのである。あくまで、皇室活動の維持を目的とするのであれば、この尊称案でも事足りる といふことだ。


 野田首相は、「女性宮家」創設の検討にあたり「皇室活動の安定的維持」が目的で、 「皇位継承問題とは切り離す」と表明した。しかし、それは無理で、今回のやり方はいはば搦手から女性・女系天皇容認への道を開くものといはざるを得ない。 それはヒアリングのなかで百地氏や八木氏が指摘したやうに、内閣参与の園部逸夫氏のコメント(『週刊朝日』平成二十三年十二月三十日号)に明白である。
  すなはち、園部氏は女性宮家の創設に関して、「夫、子が民間にとどまるというわけにはいかないから、歴史上初めて皇統に属さない男子が皇族になる。問題は どういう男性が入ってくるか。また、その子が天皇になるとしたら男系皇統は終わる。女性宮家は将来の女系天皇につながる可能性があるのは明らか」と、いみ じくも吐露してゐるのである。
 万世一系による皇位継承といふ大原則が損なはれることのないやう、これからどのやうな論点整理がなされるのか、さらに注視していきたい。
オピニオン 一覧
>>> カテゴリー記事一覧
平成24年08月27日  〈論説〉「女性宮家」創設 今後の論点整理を注視
平成24年08月27日  〈杜に想ふ〉かっこよさ 須浪伴人
平成24年08月20日  〈論説〉教学研究大会 慎みを以て歴史を顧みること
平成24年08月20日  〈杜に想ふ〉チームのために 神崎宣武
平成24年08月13日  〈論説〉夏の祭礼行事 祈りの心を共有すること
平成24年08月13日  〈杜に想ふ〉本来の生き方 山谷えり子
平成24年08月06日  〈杜に想ふ〉十七年の歳月 坂上也寸志
平成24年08月06日  〈論説〉教化の夏 鎮守の杜の活用を通じて
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
プロフィール

tourokurad

Author:tourokurad
FC2ブログへようこそ!

最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
政治・経済
497位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
政治活動
227位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。