【金曜討論】 「自衛隊の国防軍化」 佐瀬昌盛氏、

【金曜討論】
「自衛隊の国防軍化」 佐瀬昌盛氏、

2013.1.25 07:33 (1/6ページ)産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130125/plc13012507390006-n1.htm


防衛大名誉教授・佐瀬昌盛氏=10日、東京都千代田区(荻窪佳撮影)
 自民党は昨年春にまとめた憲法改正草案で自衛隊を国防軍とすることを明記し衆院選で公約に掲げたが、他の政党からは「乱暴だ」などの批判が相次い だ。国民の中には「国防」や「軍」へのアレルギーも残る。国防軍化の是非について、防衛大学校の佐瀬昌盛名誉教授と法政大学の五十嵐仁教授に見解を聞い た。(溝上健良)

 ≪佐瀬昌盛氏≫
 ■国際的標準に合わせよう
 --なぜ自衛隊を国防軍にする必要があるのか
 「大前提は憲法を改正して国防軍にするということだ。自衛隊、というのは非常にわかりにくい概念。『自衛軍』とする案もあるが私は国際的スタンダードで『国防軍』とするのが正しいと考える」
 ○中庸の軍隊だ
 --国防軍化は「復古的だ」との批判が一部であるが
  「戦前の軍隊は帝国陸海軍であり、それをジャーナリズムは皇軍と呼んでいた。日本が国防軍を持つのは歴史上、初めてのことで、決して戦前に戻すという話で はない。韓国の新聞の論調で『日本は復古の道を歩いている』『右寄りになった』などと書かれるが、あちらは大韓民国陸海空軍であり、あなたの国は右翼なの ですかと逆に問いたい。国防軍化は中庸の軍隊にするというだけのことだ」
--自衛隊という呼称は問題か
 「憲法9条から自衛隊という呼び名は本来、出てこないはず。9条を素直に理解すれば、日本は武力集団 を持てないはずだが、それを込み入った憲法解釈で『自衛隊なら持てる』としている。しかし国際的にはForceすなわち軍と説明している。それを国内では 人間の集団でしかない『隊』とごまかすのはいかがなものか」
 ○“普通の国”に
 --国防軍にすることにどういう意義があるのか
  「自衛隊は憲法によって非常に制約された形でしか、片手を縛られた状態でしか自国を防衛できない。憲法改正の際には明記するかどうかは別として、国連憲章 がうたっている個別的・集団的自衛権の両面を認めるべきだ。国防軍化は国際的標準に合わせて“普通の国”になるだけのことで、多くの国から理解される考え 方だろう。むしろこれまでは偽善的な側面が多分にあったといえる」
 --野田前首相は国防軍化について「ICBM(大陸間弾道弾)を飛ばすのか」と批判した
 「彼のために弁ずるが、この問題はよく理解しているはずで、正常な状態ならあんな発言はしなかっただろう。選挙で敗色濃厚な中で、苦しさから軽率なことを言ってしまったに違いない」
--他の政治家も国防軍は「勇ましい」などと発言していた
 「国防軍化が危険だなどと言ったら、他の国の軍隊はみんな危険となってしまう。ためにする議論か、世界が見えていないかだ」
 --今のままの憲法を放置しておいてはかえって危険か
 「改憲して国防軍とすれば、自衛官は国の内外で二枚舌を使わなくて済むようになり、心のつかえが取れるだろう。今の自衛官は半ば日陰者の状態で、不必要なフラストレーションがたまってしまう現状は不健全で、危険性がある」

【プロフィル】佐瀬昌盛
 させ・まさもり 昭和9年、大連生まれ。78歳。東大大学院国際関係論専攻修士課程修了。ベルリン自由大学 に留学後、東大教養学部助手、成蹊大助教授をへて防衛大学校教授。著書に『新版 集団的自衛権-新たな論争のために』など。産経新聞社「国民の憲法」起草 委員会委員を務める。

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