韓国大統領訪米  日本外しは日本の国益

日本外しは日本の国益

宮島理
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2013年05月09日 11:45
http://blogos.com/article/61895/


通説と因果関係は逆である。歴史認識問題があるから日本外しが起きているのではなく、日本外しをするために歴史認識問題が利用されている。しかし、日本外しは日本の国益となる。150年ぶりに日本は朝鮮半島から手を引こう。

 訪米中の朴槿恵・韓国大統領が、歴史認識問題で日本を批判しまくっている。これについて、「過去の歴史問題を巡る日韓の対立が、米国の北朝鮮政策にも悪影響を及ぼす可能性が表面化した」 などという論調が目立つが、因果関係は逆だ。

 当ブログでも何度か書いてきたように、「靖国参拝でアジア外交、北朝鮮問題が停滞する」というのは大嘘 だった。過去には、靖国参拝などの歴史認識問題が、現在進行形の外交問題に影響を与えることはなかった。

  では、なぜ最近の韓国は、現在進行形の外交問題よりも、歴史認識問題を優先しているのだろうか。それは、韓国の政治家が発狂して、「北朝鮮よりも日本の方 が脅威だ」と本気で考えているからではない。彼らは東アジア(中国・韓国・北朝鮮)から日本を除外し、主導権を握ろうと冷静に考えている。その上で、歴史 認識問題を最大限に活用しているのだ。

 朴大統領は「これまで北朝鮮政策における当然の前提だった日米韓3カ国の協力にも疑問を抱いている」 という。さらには、米中韓による「戦略対話」も構想しているらしい。拉致問題で圧力路線を採っている日本は、韓国にとって邪魔な存在というわけだ。さらには、今後の東アジア外交を考えた場合にも、日本を排除したいと彼らは考えている。

  以前の韓国なら、日本からの経済協力が欠かせなかったので、歴史認識問題を現在進行形の外交問題と絡めることはしなかった。この時の韓国は、苦渋の選択で 日本と交流していたはずだが、日本は鈍感にもそれに気づかずに「日韓友好」「韓流」などと言って韓国の感情を傷つけていた。歴史認識問題などよりも、友好を強要した罪でこそ日本は謝罪するべき だと思う。

 ところが、韓国が「世界の中心国家」 となったことで、日本は韓国にとって不必要な存在となり、さらには邪魔な存在となった。李明博政権以降、韓国は戦略的に日本と距離を置こうとしている。

  朴政権でも、その戦略は続いている。韓国の目的は日本外しにあるのだから、目先の歴史認識問題を解決したつもりになっても、その次はさらに過去をほじくり 返す。たとえば「問題は慰安婦だけではない。日本の戦争賠償は不十分だったからやり直せ」「豊臣秀吉による侵略を謝罪せよ」などというように、永久に歴史 認識問題による日本叩きは続く。

 ここで日本が焦る必要はない。むしろ、日本が朝鮮半島から身を引くチャンスだ。

 そもそも、東アジア内の関係がここまでこじれたのは、アジアの盟主になりたいという誤った野心 が原因だ。アジア主義に基づいて、戦前の日本は武力を行使し、戦後の日本は経済力と“土下座力”を行使した。

 しかし、東アジアはもともと仲が悪い。近づきすぎないように適度な距離を取るのが、東アジア2000年の知恵だ。とりわけ、歴史的に冊封体制を拒絶してきた日本は、“野蛮国”の矜恃により、中国大陸や朝鮮半島と一線を画すべきである。

  日本が150年ぶりに朝鮮半島から手を引くことは、韓国の意向に沿うだけでなく、日本が本当にあの戦争に対して反省することにもつながる。「日本は中国大 陸と朝鮮半島とは距離を置き、軍事的野心は当然のこと、外交的野心も一切抱きません」という気持ちを明確にする。その上で、日本は専守防衛を基本に防衛力 を強化していけばいい。

 アメリカも、もし歴史認識問題が気になるというのであれば、日本を除外して米中韓で勝手にやればいいだろう。日 本は朝鮮半島に関して、自国防衛を除いた一切のコストを負担する必要はない。さらに言えば、アメリカも朝鮮半島からは徐々に手を引いて、東シナ海や南シナ 海に注力した方が効率がいいように思う。

 日米韓の連携を自明のこととして、歴史認識問題をめぐる政治家の発言ばかりをクローズアップす る報道は、東アジアにおける日本の役割が終焉したという事実を無視している。日本の経済力が相対的に低下した今、中国大陸や朝鮮半島にコミットする根拠は 失われた。だがそれは、東アジアのあるべき姿であり、海洋国家として生きる日本にとっては国益となるものだ。


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