野党の惨状―与党をよろこばせるな

酔っ払いのうわごと
2013-07-28 1089
■[朝日新聞][政治]野党について考えるAdd Star

野党の惨状―与党をよろこばせるな

(cache) 朝日新聞デジタル:社説 平成25年7月28日 日曜日


http://megalodon.jp/2013-0728-1027-00/www.asahi.com/paper/editorial.html

<<抜粋・太字・着色は管理人による>>

 自分たちの立場をわかっているのだろうか。参院選に敗れた野党各党のごたごたを見ると、そんな疑問がぬぐえない。

<略>

 民主党政権の自壊から、ここ2回の選挙では一転して自民1強体制を生み出した。だからといって、変革を求める民意の流れは変わらないはずだ。

 「多弱」となってしまった野党が、それにどうこたえるか。理念や政策が異なる中、答えをすぐに見つけるのは難しい。だからこそ、まずはそれぞれの党の立て直しが大切になる。

 それ抜きに党内の主導権争いを演じていては、民意は離れる一方だ。与党ばかりをよろこばせてはならない。

どうせ3年間は、国政選挙が無いのです。私は、野党がゴタゴタするのであれば今の内、そう思うのですけれど。朝日新聞は、『上滑り気味の再編話にうつつを抜かしている時ではない』とも言います。しかし、これだけ野党が乱立しいて政権の受け皿足り得るのでしょうか。どう考えても野党の再編が必要です。

本当は、一つの党に結集するべきなのだは思います。しかし、あまりにも理念が違う人達を無理に一緒にしても民主党の失敗を繰り返しになるだけです。理念によって二つか三つの党に再編するのが良いのではないのでしょうか。再編が済むまでは、むしろ理念をはっきりさせるためにゴタゴタを恐れるべきでは無いのだと思います。

考えてみれば、民主党の理念は「自民党では無い」と「政権交代を実現する」だけでした。そのために与党になったら何をして良いのかが解らなくなったのだと思います。最初は、ヨーロッパ型の社会民主主義政策をやりたいようにも思えました。しかし、与党になると財源という現実に気が付かざるを得ません。そこで高福祉には、高負担が必要だと開き直るべきだったのだと思います。

ただし、高福祉を先にして高負担を後にしてです。野田民主党がやろうとしたのは逆でしたけれど。野田民主党は、高負担を先にしようとしたから嘘吐きと言われてしまったのです。一時的な財政赤字の拡大を承知の上で「子ども手当」を満額支給していたら、と思ってしまいます。まあ、財務省を説得して満額支給を勝ち取れるくらいなら、消費増税に賛成しなかった気もするのですけれど。

それでもヨーロッパ型高福祉高負担の社会民主主義という路線は、まだ有効性を失ったとは思っていません。野党の理念の一つとしては有り得るはずです。問題は、どの政党が主導するかだと思います。本当なら、民主党が主導するべき路線です。しかし、民主党は、失ってしまった信用を何年で取り戻す事が出来るのでしょうか。自公政権が簡単に失敗するとも思えません。そうなると看板を掛け替えた方が早いように思えてしまいます。民主党のオーナーだった鳩山元総理も政界を引退した事ですし、新しい党名で出直すべきではないのでしょうか。

野党の理念としては、ヨーロッパ型とは逆の小さな政府も有り得ます。小さな政府、即ち低福祉低負担です。これは、みんなの党の路線だったりします。しかし、この路線、日本では都会の中流以上のクラスにしか支持されないのでないのでしょうか。都会でも下流だと福祉を当てにしていると思います。地方は、公共事業や農業補助金に頼っているところが多いのに、そこを切り捨てるわけです。この路線が広く支持されるとは思えません。

私が、みんなの党で疑問なのは、代表が栃木3区選出の渡辺喜美氏である事です。栃木3区の有権者は、みんなの党の路線を支持しているのでしょうか。私には、親子2代の知名度で当選しているだけのように思えるのですけれど。みんなの党が小さな政府路線を進めると渡辺代表の当選が危うい気がしてなりません。

その点では神奈川8区(横浜市青葉区)選出の江田憲司氏には迷いが無いのだと思います。小さな政府路線を進めても選挙に影響が無いのでしょうから。江田氏を含めて、みんなの党の議員は都会から選出された人が、ほとんどです。今回の参議院選挙でも選挙区で議席を獲得したのは、神奈川、埼玉、愛知、宮城(仙台)でした。みんなの党では、渡辺代表と江田氏が対立していると言われています。しかし、渡辺代表の方が追い出される可能性もあるのではないのでしょうか。

維新の会は、思想的に自民党より右を狙ったのだと思います。そのために石原慎太郎氏の太陽の党と合併したのでしょうから。しかし、その理念が何処まで有権者に伝わっているのかが解りません。比例区では6議席と、みんなの党より多くの議席を獲得しました。東京選挙区でも、みんなの党の桐島ローランド氏よりも維新の会の小倉淳氏の方が多くの得票を得た事も事実です。橋下代表の慰安婦発言は、維新の会のダメージにはならなかったのだと思います。

しかし、維新の会が、これから改めてブームを起こせるかと言えば疑問です。有権者が一番興味がある経済政策と福祉政策について維新の会が、ほとんど何も語っていませんから。橋下代表個人の人気が何時まで保つのでしょうか。人気が無くなれば維新の会も賞味期限切れになりかねません。大阪も都会ですから小さな政府路線を取るのであれば、みんなの党と組める可能性もあるのですけれど。渡辺代表がいなくなれば直ぐにでも。

生活の党と社民党は、役割を終えました。生活の党の小沢一郎氏の役割は、小選挙区比例代表並立制という選挙制度を導入した時に終わっていたのだと思います。あるいは選挙制度を利用して民主党を政権に就かせたところで。小沢氏は、豪腕と言われましたけれど、本当に選挙に強かったのでしょうか。選挙に強ければ小沢ガールズは落選しなかったと思うのですけれど。メディアが増幅したイメージが剥落した今、小沢氏に何が残っているのでしょうか。

社民党は、衆参合わせて5議席になってしまいました。衆議院が2議席、参議院が3議席です。ところが、次の参議院選挙でも今回と同じように1議席しか獲得できないと政党要件を失ってしまいます。そして、その可能性は少なくないのです。福島瑞穂氏が党首を辞めたのは、それを見越して民主党に合流するためだと思っています。民主党からすると迷惑な話だと思いますけれど。

最後に共産党です。共産党には、どうぞ独自路線を歩んで下さいとしか言えません。どうせ何を言っても聞く耳を持たないのでしょうから。今回、共産党は躍進しました。しかし、ローソクは、燃え尽きる前が一番明るいと言います。共産党は、違うと言えるのでしょうか。

社説全文は以下

野党の惨状―与党をよろこばせるな

 自分たちの立場をわかっているのだろうか。参院選に敗れた野党各党のごたごたを見ると、そんな疑問がぬぐえない。

 民主党では、海江田代表の続投に異論が出る一方、東京選挙区の公認をめぐる菅元首相への処分問題で、執行部の中で意見が割れた。おとといの両院議員総会で海江田氏の続投と処分問題にひとまず決着はついたが、党内に不満はくすぶる。

 みんなの党では、党運営や野党再編への考えの違いから、渡辺代表と江田幹事長がお互いを批判している。江田氏と民主党の細野前幹事長は、日本維新の会も交えた再編に前向きだ。これに渡辺氏がブレーキをかける構図になっている。

 一方、参院選で1議席しか取れなかった社民党は、福島党首が辞任し、まさに存亡の淵(ふち)に追い込まれた。

 自民、公明の巨大与党に対抗するどころではない。野党がこんな体たらくでは、議会制民主主義そのものが機能不全に陥りかねない。

 幹部間の確執や、上滑り気味の再編話にうつつを抜かしている時ではない。野党各党は敗因を虚心に分析し、党再生に向けた道筋を探らねばならない。

 参院選では、民主党が惨敗した。みんなの党や日本維新の会も含め、比較的新しい勢力に不振が目立った。

 振り返れば、93年に自民党が分裂して以来、政党の離合集散が繰り返されてきた。国会に議席を持った政党は、じつに30を超える。

 確固たる基盤を持たない新党が生きながらえるのが、いかに難しいか。この20年、政界に影響力を誇った小沢一郎氏の生活の党が、今回は議席を獲得できなかったのは象徴的だ。

 とはいえ、長い歴史を持つ政党も、もはや旧来の支持基盤にあぐらをかいていられる時代ではない。

 実際、旧態依然とした自民党への有権者の失望が民主党の躍進を支え、一時は政権にまで押し上げたのではなかったか。

 民主党政権の自壊から、ここ2回の選挙では一転して自民1強体制を生み出した。だからといって、変革を求める民意の流れは変わらないはずだ。

 「多弱」となってしまった野党が、それにどうこたえるか。理念や政策が異なる中、答えをすぐに見つけるのは難しい。だからこそ、まずはそれぞれの党の立て直しが大切になる。

 それ抜きに党内の主導権争いを演じていては、民意は離れる一方だ。与党ばかりをよろこばせてはならない。
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