すっかり軍国主義復活と見られている日本 - 仲宗根 雅則

RISINGSUNはすぐに旭日旗 を連想するとなれば、しかも、記事のタイトルも
「すっかり軍国主義復活と見られている日本」としてみれば、異論の有るのは当然で、記事の解釈に
悩んだ。安倍首相がタカ派、時にはナショナリストとして規定されるのは、欧米のメディアではほぼ常識と言っても良い捉え方、
と言うのも一面的で付いていけ無いというのが、本音になる。
ナショナリストではあっても、安倍晋三首相はタカ派には程遠い受け止め方を感じているものですから、何だかな。
と言う気持ちです。
アジアでは比較的歓迎されているアメリカと言う表現は、「TIME」としては、見方が狭いなとの印象が残る。
極東アジアもしくは特亜三国との表現が適切でしょう。また、この言葉に続く文言は公平などとは思わない。
ネットで同じ見方をする人がいれば、未開人と同等である。

日本の軍事では、自衛隊と旧軍との差別は当然であった。

沖縄のメデイアは自衛官と旧日本軍を重ねて報道し、住民を導く。沖縄に左翼が集結するのは住民感情に根ざしている。
地上戦は数多くの地域で経験しているが、沖縄の心はアメリカの統治と深い関係を持っている。
沖縄の心は、旧日本軍の亡霊よりも、金の魔力に取り付かれている。誠実とは、金の多寡なら、人間を疑うべきである。

筆者の 大戦で傷ついた人々に対する軍隊(自衛隊)の義務だ とは、不遜である。
軍隊は地域住民を守らないという、と言うフェレーズが書きたいなら、戦後の政治の求めた事を思い起こすべきである。

それにしても、筆者の言い回しの嫌らしさはどうだろうか、記事のコメントを求めて探したが、
見当たらない。政府批判ならば、別の項で取り上げるべきであろう。
「TIME」の記事に事寄せる陰険さが目立つばかりである。

日本国に軍国主義の時代があったかも、疑問視すべき事項と思う。
支那大陸で習近平の遙か前の政治指導者と渡り合った時期は、侵略とか、単純に言える時期ではないように思う。
その点、筆者は活舌である。悪文は読まないに越した事は無い。



すっかり軍国主義復活と見られている日本 - 仲宗根 雅則
アゴラ 10月14日(月)15時25分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131014-00010011-agora-pol
米ニュース週刊誌「TIME」の最新号(2013年10月7日付)が“JAPAN RISING”というタイトルで日本特集記事を組んでいます。僕はこの 雑誌を30年近く定期購読しているのですが、ここ数年は毎週配達されて来る号をざっと見流して、10冊中8~9冊はそのまま屑篭に投げ入れています。ネッ トからの情報がいろいろあるので、ほとんど読むべき目新しい記事がないのです。それなら購読を止めればいいのですが、長期購読契約なので一冊当たりの価格 が店頭で買うよりも大幅に安いことと、ネットでは得られない上質の特集記事が時どき掲載されるので、捨てきれずに購読を続けています。

今回の日本特集もその上質の特集記事の部類に入ります。「TIME」ネット版の無料サイトを覗いてみましたが、同記事はまだ掲載されていないようですので、ここで紹介がてら少し自分の考えを述べてみることにしました。

あらかじめ言っておきますが記事の内容には新奇なものはありません。海外メディアではむしろ言い古されたことばかりです。ではなぜ記事が上質なのかと言い ますと、それがバランスの取れた中身になっているからです。同時にそれは世界のメディアが(従って世界の多くの人々が)今の日本をどう見ているか、の目安 になります。日本国内にいると見えにくいものが、外から見ると鮮明になることが良くありますが、この記事に書かれている内容は、日本を外から眺めているこ とが多い僕のような人間にとっては、周りの人々(外国人)が発散してくる空気感と共に肌身にひしひしと迫る実感をもたらします。

表紙の記事タイトル“JAPAN RISING”は恐らくRISINGSUNまたは SUNRISINGを意識した書き方で、ピンと来る人はすぐに旭日旗 を連想すると思います。また自衛隊戦闘機パイロットの写真に重ねた見開きページのタイトルは “帰ってきたサムライ”。どこから見ても、ある意味では陳腐な「右傾化する日本」を強調した(したい)報告であることが分ります。中身も同様ですので僕の この記事のタイトルも「すっかり軍国主義復活と見られている日本」としてみました。


前置きが長くなりましたが、記事では安倍首相がタカ派と規定され、国内での憲法9条改正論議の高まり、軍備の増強、中韓との摩擦、東南アジア諸国との蜜 月、米国との微妙な関係、自衛隊の誇り、尖閣を抱える沖縄の中国と自衛隊そのものへの不安など、日本と日本を取り巻く軍事的また政治的状況が正確な分析と 共に紹介されています。

安倍首相がタカ派、時にはナショナリストとして規定されるのは、欧米のメディアではほぼ常識と言っても良い捉え方ですが、インタビューコメントが挿入され ている森本前防衛大臣や石破自民党幹事長などの保守層にとっては、もしかするとあまり耳障りの良い言葉ではないのかも知れません。

しかし、安倍首相はどこから見てもナショナリストであり、ナショナリストであること自体には何の問題もないと思います。ナショナリスト、つまり右派がいる から左派もいます。大事な点は立場を鮮明にして堂々と自らを主張し、友好国のアメリカや今やほとんど敵対国とさえ言える中国や韓国などとも十分に対話をし て行くことだと思います。タカ派の宰相とは言え、安倍さんはまさか中国や韓国と戦争をしようとは思っていないでしょうから。

このまま行くと右寄りに傾きつつある日本の国論がどんどん右に曲がり続けて行く、という危険は常にある訳ですが、前大戦の総括を未だにしていないとはい え、わが国の世論が戦前のように好戦的な方向に突っ走るとは僕には思えません。またこの「TIME」の議論も安倍さんを始めとする日本の保守派の右傾化を はっきりと指摘しながら、
「米国の政策立案者たちは安倍首相にこれ以上の強硬姿勢は歓迎しませんよ」
と明確にシグナルを送っている、とも書きます。

また「アジアでは比較的歓迎されているアメリカと違い、日本は同地に多大な害を及ぼした70年前の軍国主義のレガシー(負の遺産、後遺症)を引きずってい て、近隣諸国の幾つかに疎まれている。それというのもドイツ人と違い、日本の政治家達は戦争時の日本の罪悪に関して曖昧な態度を取りこれを隠蔽しようとす る場合さえあるからだ。同時に軍国主義日本の最も大きな犠牲者である中国と韓国の指導者たちは、大衆の日本への憎しみをさらに焚き付けて、これを政治的に 利用しようとする」、とやはり日中韓3国に公平と言っても良いであろう見方をしています。

記事はさらに
「日本は世界5番目の軍事費を有し、靖国、慰安婦、集団的自衛権、などの懸案事項を内包しながら中国の軍備拡大に対抗する形でさらに軍事費を増やしつつあ り、航空母艦にも似た海自の護衛艦“いずも”も就航させた。日本がそうやって軍事強化路線を推し進める中で、自衛隊員は過去とは全く違う国民の熱い視線を 感じている。国民の彼らを見る好意的な目は、2011年の大震災の際の彼らの働きに対する感謝の念とも関係している。

例えば尖閣に近い沖縄の宮古島レーダー基地に勤務する自衛官は、国防の最前線にいるという実感と共に身震いするような誇りを感じている。しかし、沖縄の住 民は自衛官と旧日本軍を重ねて見ていて、軍隊への不安も感じている。沖縄は先の大戦で地上戦を経験した。住民はその際旧日本軍が彼らを守ってくれなかった という深い絶望と怒りからまだ回復していない。彼らは中国への恐怖と同時に自らの国の軍隊への不安も感じている」

沖縄の住民の心理分析も的を射ています。自衛隊員は、未だ旧日本軍の亡霊に苦しめられている島々の住民に、彼らの誠実をきっちりと示す努力を怠ってはなら ないと思います。東日本大震災で住民に真情を示したように。それは大戦で傷ついた人々に対する軍隊(自衛隊)の義務だと言っても良いのではないでしょう か。軍隊は地域住民を守らないという、人々の歴史経験の巨大な傷を癒やさない限り、沖縄は自国軍、つまり自衛隊への疑惑をきっと捨てないでしょう。

「TIME」の記事はできる限り客観的であろうとしながら、結局安倍首相以下の日本のタカ派への警戒心を隠そうとはしません。そして最も重要なことは、そ の見方が国際世論の大勢であるという厳然たる事実です。僕がこの記事を書いているのもまさにそのことを指摘したいからです。現在の東アジアの情勢では日本 が少しばかり右に傾くのは仕方のないことかもしれません。いや、むしろそれが当たり前でしょう。しかし、世界はそんな風には見ません。

一例を示してそれを説明します。戦後一貫して築いてきた平和愛好国家としての日本のポジティブなイメージは、2011年の東日本大震災の巨大な不幸を経て ピークに達しました。世界の大半の人々は、大震災の混乱の中で見せた日本人の自己犠牲の精神や折り目正しさや正直や連帯意識に感動し、強く賞賛しました。 それは日本と日本人への評価が最高潮に達した瞬間でした。ところがその賞賛のほとんどは、最近の安倍首相の従軍慰安婦発言や歴史認識問題等で吹き飛んでし まった、と言っても良いと思います。中国や韓国に限らず、軍国主義時代の日本とそれを明確に総括していない「もう一つの日本」に対する世界の多くの人々の 警戒心は、少しも緩んではいないのです。日本の、特に保守系の政治家は、そのことを常に肝に銘じておくべきです。

「TIME」の記事は「軍隊にまつわる日本」への世界の心情を代表している訳ですが、同時に記事は
「驚いたことに、それでも安倍首相のタカ派的スタンスはアジアで支持もされている。例えばインドやミャンマーは中国よりも日本の方が経済パートナーとして 信頼できると感じ、かつて旧日本軍の軍靴に踏みにじられたフィリピンや、インドネシア、マレーシアでは、国民の80%が日本をポジティブに見なしている」
とここでも又きちんとフォーローしています。

さらに印象深いのは、元フィリピン国立防衛大学の学長クラリータ・カルロス氏が中韓両国、特に中国がかつてに日本に侵略された歴史事実を楯にそれにこだわり続けることに対して、
「中国は過去の出来事を執拗に蒸し返して日本を攻め続けるばかりで発展性がない。それを言うならアジアの我々は皆、旧日本軍の被害を受けた。我々はそのことを忘れてはいない。だが我々は、許すこともまた知っている」
と、安倍首相を始めとする保守派の皆さんが泣いて喜びそうな意見もきちんと書き込んでいます。

それらは日本人の誰にとっても有り難いコメントだと思いますが、意見を手前味噌的にのみ捉えてはならないとも考えます。フィリピンが南沙諸島の領有権を 巡って中国と対立している事実を持ち出すまでもなく、それらの国々は皆、中国と何らかの形での係争事案を抱えています。従って「敵の敵は友人」的なスタン スで日本に対している部分もある、とも考えられます。ですから我々は、彼らの好意は好意としてありがたく受け留めつつ、その好意に甘え過ぎて、日本がかつ てそれらの国々にも迷惑をかけたことがある、という歴史事実を決して忘れることがないよう自戒する必要もあるのではないでしょうか。

仲宗根雅則

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