過去の戦争とは、韓国にとって、朝鮮戦争である。

韓国の現代的戦争の記憶は、朝鮮戦争に他ならない。
韓国との外交は、朝鮮戦争の記憶を辿る事で真相に近づくと考える。

中共習近平と韓国朴槿恵との歴史の書き換えに対する願望こそが、歴史修正主義の最たるものである。
かれらこそ、偽りと捏造に明け暮れる卑劣漢なのだ。漢人も朝鮮人も卑劣さが朝鮮戦争に記述されているのである。
日本人は、彼らの欺瞞を確実に見届けるのだ。

日本人は、我等の祖先と、我等の子孫との名誉と独立を確保する役目を担っているのである。
国家の自立、独立とは、崇高な使命に他ならない。


 軍隊とは、発想も価値観も違う「異文明」への備えで ある。こんな重要なことを、日本は傭兵(アメリカ)に頼ってきた。このままでは、古代カルタゴの二の舞になる。紀元前146年、地中海貿易で栄えたカルタ ゴは、ローマ帝国によって滅ぼされた。経済力でローマをしのいだのに、軍事を傭兵に頼ったからである。ローマ軍は、カルタゴ人を虐殺し、町を丸ごと焼き払 い、2度と再生しないよう、大地に塩をまいたという。
 ローマは、初めからカルタゴを滅ぼす目的で、難癖をつけ、追い込んだのである。まともな主権国家なら、到底のめないような要求をつきつけ、開戦させる。この経緯は、太平洋戦争にいたるアメリカと日本に酷似している。我々は、発想も価値観も違う異文明に囲まれていることを忘れてはならない。地球は、楽園ではなくアリーナ(闘技場)なのだ。




週刊スモールトーク (第128話) 北朝鮮と韓国の戦争 ~朝鮮戦争~
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-128.htm


北朝鮮と韓国の戦争 ~朝鮮戦争~
■朝鮮戦争、勃発
 1950年6月25日早朝、南北朝鮮を分かつ北緯38度線で、突如、轟音がとどろいた。北朝鮮軍が韓国に向け、砲撃を開始したのである。砲撃が終わると、240輛の戦車部隊を先頭に、10万を超える北朝鮮軍が38度線を突破した。その後、ピョンヤン放送の気合いの入った一報が世界に発せられた。
 「我々は、アメリカ帝国主義の傀儡(かいらい)、李承晩(イ・スンマン)政権から、韓国人民を解放する」
 この電光石火の大攻勢に対し、韓国側はなすすべがなかった。 この時期に、北朝鮮が侵攻するなど想定外だったのである。勘違い、誤報、意図的な偽情報が韓国中を飛びかい、何が事実なのか誰も分からなかった。驚くこと に、この侵攻が大統領の李承晩に知らされたのは、砲撃開始から数時間たった後であった。混乱の極み、韓国側がどれほど油断、混乱していたかが分かる。
 この間、北朝鮮軍は恐ろしいスピードで南下をつづけた。開城(ケソン)はたった数時間で陥落。その60km南は、首都ソウルだ。防衛ラインは次々と突破され、韓国軍はひたすら敗走を続けた。このようなワンサイドな戦いとなったのは奇襲によるが、軍事力でも圧倒的な差があった。
 韓国軍は、総兵力10万、戦車ゼロ、大砲91門。一方の北朝鮮軍は、総兵力20万、戦車240両、大砲552門と圧倒した。しかも、北朝鮮の主力戦車は、第二次世界大戦の傑作、ソ連のT34で ある。韓国軍の火砲は、T34の分厚い装甲を撃ち抜くことができなかった。陸上戦を制するのは、火力と機動力である。つまり、重火器と戦車。この2つにお いて、北朝鮮軍は韓国軍を圧倒した。くわえて、北朝鮮軍は、この日に備え、猛訓練を重ね、一方の韓国軍は戦争が起こるなど夢にも思わなかった。つまり、練 度と戦意においても天地の差があったのである。
 6月27日、アメリカ大統領トルーマンが主導し、国連安保理が開催され、北朝鮮非難決議が採択された。しかし、その間にも、北朝鮮軍の侵攻はつづいた。T34戦車が戦場に現れると、韓国軍は一戦も交わさず逃散、戦況は絶望的だった。重戦車と軽歩兵の戦いは、針でバターを刺すようなものである。韓国政府はソウルを捨て、33km南方の水原(スーウォン)に首都を移した。
 トルーマン大統領は、韓国への支援を決定、矢継ぎ早に命令を発した。在日米軍を釜山(プサン)に派遣し、海軍を韓国海域に出動させた。さらに、台湾を中国から守るため、第7艦隊を派遣。そして、この作戦のすべての指揮権を、東京にいたマッカーサー元帥に与えた。トルーマンは、前任のルーズベルト大統領とは違って、反共意識が強く、決断も行動も迅速だった。
 アメリカ陸軍士官学校は、通称ウェストポイント、士官を養成するエリート校である。ダグラス マッカーサーは、このウェストポイントで歴史的成績をおさめた極めつけの秀才だっ た。卒業後も出世街道を驀進し、最年少で少将に昇進、50才でアメリカ陸軍参謀総長に上りつめる。太平洋戦争では日本軍と戦い、終戦後は、GHQ最高司令 官として、日本の占領業務にあたっていた。極東で突然勃発した事件の解決は、70才の老将軍にゆだねられたのである。
■ソウル陥落
  6月28日、韓国の将兵と市民が、首都ソウルを脱出し、漢江の橋に殺到した。このとき、韓国軍は北朝鮮軍の追討を防ぐため、橋を爆破した。ところが、渡橋はまだ終わっておらず、数百人が犠牲になった。さらに、橋が破壊されたため、多くの市民がソウルに取り残された。この日の夕方、北朝鮮軍はソウルを完全制圧した。
 このときの様子は、三星グループの創業者、李秉喆(イ・ ビョンチョル)氏の著書にも記されている。三星(サムスン)グループは、2007年の売上高が20兆円を超える巨大企業体である。李会長(故人)が三星を 創業し、会社が軌道にのった頃、この戦争が起こった。以下、李会長の著書「市場は世界にあり」(※1)からの引用 ・・・
 早くも2日後の夜には、ラジオのニュースが、水原(スーウォン)を臨時首都とするとの政府発表を突然伝えました。韓 国軍が、共産軍の攻勢に圧迫されていたのです。私たちは、逃げる機会を失ってしまいました。28日の朝、赤旗をひるがえした共産軍が、ソウルに入城。ソウ ルと仁川(インチョン)にあった三星物産公司の倉庫の商品は、ことごとく消え去り、私の事業は無に帰しました。
 戦争は悪だから、軍隊を放棄して、攻められたら降伏すればいい、という考え方がどれほど甘く危険なことか。李会長の 体験は無抵抗でもタダではすまないことを証明している。ところが、さらに悲惨な歴史もある。1945年4月、ドイツの首都ベルリンは東方からソ連軍、西方 から連合国軍に攻め込まれ、10万人ものドイツ人女性が、ソ連兵に強姦されたのである。そのうちの10%が性病をうつされ、心的傷害で1万人が自決したという。なすがままに殺されるか、戦って死ぬか?戦争は二者択一を迫るものなのである。
 6月29日、マッカーサーは、専用機で東京から朝鮮半島に飛んだ。自分の目で、状況を確認するためである。前線を視 察したマッカーサーは、韓国軍主導では勝ち目はないと判断した。そして、直ちに、アメリカ本国に地上軍の派遣を要請したのである。ところが、よい返事が得 られない。ソ連側が、
「朝鮮の内政問題に外国が介入すべきではない」
と主張したため、ホワイトハウスが躊躇したのである。
 いずれ、国連軍は出動するだろうが、それまで韓国はもたない、マッカーサーはそう確信した。すでに、首都ソウルが占領されたのである。マッカーサーは、本国に爆撃の許可を申請し、回答を待たず爆撃を敢行した。このような超法規的な決断は、古今東西、名将に共通する。一瞬の迷いや決断の遅れが、国家の命運を左右するのだ。もし、司令官がマッカーサーでなかったら、1950年8月末に戦争が終わっていた可能性がある。北朝鮮軍が朝鮮全土を制圧し、韓国が降伏する”Another World”。
 6月30日、北朝鮮軍は、漢江を渡河し、南進を再開した。朝鮮半島最南端の釜山(プサン)までわずか330km。「東京~大阪」の距離である。釜山が陥落すれば、戦争は終わる。北朝鮮軍は、韓国の臨時首都、水原(スーウォン)に猛攻撃をくわえた。韓国軍の指揮・連絡網はズタズタになり、水原の陥落は時間の問題だった。マッカーサーは、再びトルーマンに地上軍投入を迫り、ついに認めさせた。
■在日米軍、出動
 7月1日、臨時首都の水原は崩壊し、李承晩は釜山に避難した。この日、在日米軍が釜山に上陸、北上を開始した。同時に、沖縄基地から爆撃機B29が発進、北朝鮮軍を爆撃した。ようやく、韓国側の反撃が始まったのである。
 7月2日、北上していた在日米軍が、大田(テジョン)に到着した。大田は、ソウルと釜山をむすぶ要衝である。在日米軍は、ここに強固な防衛線を築き、北朝鮮軍を食い止める作戦だった。ところが、ここで、異変が起こる。台湾の対岸の福建省に中国軍が集結したのである。アメリカ第7艦隊は、台湾海峡に割って入り、中国軍を牽制した。
 中国福建省の厦門(アモイ)沖わずか2.3kmに、金門島(チンメン島)がある。金門島は島全体が要塞化された軍事拠点で、蒋介石の時代から、台湾国民政府の「大陸反攻」の最前線だった。1958年には、対岸の中国軍と激しい砲撃戦が行われている。朝鮮戦争は、台湾と中国の対立まで蒸し返したのである。
 7月3日、漢江の橋の修復が終わると、北朝鮮の戦車が漢江南岸に殺到し、韓国の防衛線は崩壊した。小火器で重戦車に挑むのは、どだいムリな話なのである。ところで、なぜ韓国は戦車をもたなかったのか?じつは、1年後に、アメリカからM26戦車を受領する予定だった。北朝鮮がもう少し待ってくれたら、戦況は変わっていただろう。
 M26戦車は、第二次世界大戦末期、ドイツの「タイガー戦車」 に対抗するめに開発された重戦車である。大戦中、アメリカのM4シャーマン戦車は、ドイツのタイガー戦車に歯が立たなかった。タイガー戦車の主砲は、 1400mかなたのM4シャーマン戦車を撃ち抜いたが、M4シャーマン戦車の砲弾は、55m先のタイガー戦車に跳ね返された。タイガー戦車の主砲の口径は 88mm、M4シャーマン戦車は75mm。さらに、タイガー戦車の最大装甲の厚さは100mm、M4シャーマンは75mm。スペックを見れば、何が起こる かは一目瞭然だ。
■国連軍、出動
 7月7日、七夕の日、アメリカをはじめ16カ国が参加し、国連軍が編成された。総司令官はマッカーサーである。しかし、こうしている間にも、北朝鮮軍の 南進はつづいていた。在日米軍は、大田から北上を試みたが失敗、逆に押し返されてしまう。その後、国連軍も合流したが、7月中頃までに兵数は半減、大田の 維持すら困難になった。そこで、韓国政府は大邱(テグ)まで後退する。
 7月20日、北朝鮮軍の猛攻で大田が陥落した。さらに、8月末までに、韓国・国連軍は、大邱と釜山、朝鮮半島南部に押し込まれた。このままでは、全軍が日本海に追い落とされる。しかし、背水の陣となった国連軍は必死だった。アメリカ軍の将軍たちは高らかにこう宣言した。
 「朝鮮半島からの撤退はありえない。我々は最後まで戦う」
 一方、北朝鮮側にもアキレス腱はあった。快進撃の結果、兵站(へいたん)が伸びきっていたのである。平壌(ピョンヤ ン)から大邱まで、直線距離にして400km。兵站とは、戦闘部隊の後方支援で、燃料・弾薬・食料の補給、兵員や兵器の補充をおこなう。兵站が長いほど補 給は難しくなり、兵站線を途中で絶たれる可能性もある。当然、絶たれた先には補給は届かない。兵站は軍隊の血管なのだ。
 北朝鮮軍は優勢だったが、最後の一撃が打ち込めなかった。一方、国連軍は、防戦一方で、反撃する余力はなかった。そ こで、マッカーサーは戦況を一転させる奇襲を断行する。兵站線の真ん中、仁川に強襲上陸し、北朝鮮軍を南北から挟撃するのである。単純明快、鮮やかな作戦 だが、包囲殲滅される可能性もある。奇策、どちらかというとバクチに近い。これが、歴史に残る「仁川上陸作戦(クロマイト作戦)」である。
 9月15日、国連・韓国軍は仁川を奇襲した。危険な敵前上陸を任務とするアメリカ海兵隊を先頭に、7万人が上陸に成功。このとき、M26重戦車をはじめ、重火器も大量に持ち込まれた。北朝鮮軍は、国連・韓国軍に挟撃され、算を乱して逃走した。戦局は一変したのである。
■中国軍、出動
 9月28日、国連・韓国軍はソウルを奪還、翌日には韓国政府がソウルに入城した。かねてより、南北統一をもくろんでいた李承晩にとって、願ってもない チャンスだった。10月1日、韓国軍は、はやる気持ちを抑えきれず、単独で38度線を突破。つづいて、国連軍も北上した。危機感をつのらせた中国は、ここ で参戦を決定する。志願兵の名目で、20万もの兵力を投入したのである。
 10月20日、何も知らない国連・韓国軍は、北朝鮮の平壌を制圧、さらに、北朝鮮軍を追った。先鋒の韓国軍は、鴨緑 江(おうりょっこう)に達したが、そこは、中国との国境である。ここで、中国軍の猛反撃が始まった。圧倒的な人海戦術、面の攻撃が国連・韓国軍を襲ったの である。倒しても倒しても、大地からわき出るような無数の中国兵。アメリカ兵は恐怖に駆られた。これがトラウマになり、、アメリカの将軍たちは中国軍と戦いたくないと考えるようになった。たとえ、日本を見捨てでも。
 中国軍の人海戦術は、津波のように国連・韓国軍をのみこんだ。12月5日には、中国・北朝鮮軍は平壌を奪回、翌年、 1951年1月4日にはソウルを再奪回した。ところが、旧式兵器と人海戦術に頼る中国軍は、最後の打撃力に欠いていた。強力な重火器を補充し、態勢を立て 直した国連軍は、再度攻勢に転じる。そして、3月14日には、ソウルを再々奪回したのである。結局、ソウルは1年で4回も占領されたことになる。朝鮮戦争は、軍人より民間人のほうが犠牲者が多いのはそのせいである。
 その後、38度線を境に、両軍はにらみあった。業を煮やしたマッカーサーは、中国への原子爆弾の使用を提案した。ところが、1951年4月11日、全面核戦争を恐れたトルーマン大統領は、マッカーサー総司令官を解任する。1953年7月27日、板門店で、北朝鮮、中国、国連の3軍の間で休戦協定が結ばれた。ところが、韓国の李承晩はこの協定が気に入らず、調印を拒否した。
 つまり、朝鮮戦争はまだ停戦中である。
■朝鮮戦争はなぜ起こったか?
 朝鮮戦争は、別名「朝鮮動乱」、韓国では「6・25動乱」、北朝鮮では「祖国解放戦争」とよばれている。国家間の紛争にみえて、じつは内戦だからである。さらに、開戦後、60年経った今も、停戦中。また、犠牲者の数も尋常でない。これらの事実が、朝鮮戦争を歴史上特異なものにしている。
 ところで、朝鮮戦争はどういう経緯で起こったのか?1910年、韓国併合以来、朝鮮半島は日本の統治下にあった。その後、第二次世界大戦で日本が敗北すると、北緯38度線を境に、南側がアメリカ、北側がソ連の占領管理下に入る。そして、1948年8月13日、南側は大韓民国(韓国)を宣言、つづく9月9日には、北側が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を宣言した。
 韓国の李承晩も、北朝鮮の金日成も、自らを元首とする朝鮮統一をもくろんだが、先手をうったのは金日成だった。北朝鮮の侵攻は、無謀にみえるが、勝算はあった。以下、その根拠 ・・・
1.奇襲すれば、アメリカが参戦する前に、朝鮮半島を制圧できる(可能性大)。
2.一旦、制圧すれば、内政問題と言い張れる(可能性低)。
3.アメリカが参戦しても、中国が助けてくれる(事実)。
4.中国が負けたら、ソ連が助けてくれる(可能性大)。
5.ここまでくれば全面核戦争だが、アメリカにそんな度胸はない(事実)。
 北朝鮮の金日成は、ソ連に侵攻の許可を得ようと、スターリンを熱心にくどいた。ところが、第二次世界大戦で深手を負ったソ連は、復興に手一杯で、大国アメリカと事をかまえる気はなかった。南に侵攻すれば、アメリカは出てくるだろうし、そうなれば勝ち目なしと、スターリンは読んだのである。
 そこで、金日成は、次に中国をくどいたが、これがなんと成功する。中国は軍事援助を約束したのである。それを聞いたスターリンは、出兵はしないけど、やりたければ勝手にどうぞ、と消極的に侵攻を許可した。実現不可能なミッションにみえたのに、周囲をそそのかし、巻き込み、実現させた点で、金日成は一代の英傑である。しかし、その代償はあまりにも大きかった。
 朝鮮戦争の犠牲者の数は、南北朝鮮合わせて400万人、総人口の20%にあたる。つまり、国民の5人に1人が戦死したのである。一方、第二次世界大戦の日本の犠牲者は300万人で、総人口の4%。朝鮮戦争がいかに凄まじい戦闘だったかがわかる。ところが、朝鮮戦争を知る日本人は少ない。たった60年前、目と鼻の先で起こった大戦争なのに、すでに風化しているのだ。
 視野が狭い、国際感覚がない、危機意識が低いという以前に、日本人は国民としてのリアリティが感じられない。ある中国の高官が、こう言い放ったという。
「日本?そんな国、10年後にはなくなっている」
中華人民共和国・日本省?
いまさら、中国語なんてムリ。
《つづく》



 週刊スモールトーク (第129話) 北朝鮮と日本の戦争 ~日朝戦争~
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-129.htm

北朝鮮と日本の戦争 ~日朝戦争~
■挑発する北朝鮮
 2009年、北朝鮮はミサイル発射実験と核実験を 断行し、その後も、挑発的な言動を繰り返している。かつての日本政府なら、アメリカ・中国・ロシアに軽くいなされて、黙るところだが、最近は強気だ。昔 は、自国民が拉致されても、見て見ぬふりをしていたのに、一体どういう風の吹き回しだ。きっと、人に言えないキナ臭い理由でもあるのだろう。国会議員のほ とんどが、顔が曲がった老議員か、顔がつるんとした子供議員。彼らが、
「これまでを悔い改め、今後は、国民の生命と財産を守ることにしました」
と弁解しても、誰も信じないだろう。
 北朝鮮の核実験はNGだが、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国はOK!?核不拡散条約(NPT)で、国連の常任理事国のみが核兵器の保有を認められているからだ。子供に話すと、
「なんで、一部の国だけOKなの?」
という質問が返ってくる。誰でも思いつく、しかし、即答不可能な鋭い質問だ。それでも、無邪気な常任理事国はこう答える。
「危険な核兵器をこれ以上増やさないため」
なるほど。じゃあ、核保有国も核を放棄すれば?
 地球上はコロッセウム(闘技場)である。そして、国はグラディエーター(剣闘士)。みんな知っていることだが、国は崇高な平和主義者などでない。これは、地球の歴史が証明している。とすれば、生死を賭けた戦いの場で、武器を持った連中が、俺たち以外は丸腰でいろ、というようなものだ。疑問を感じない者などいないだろう。
「なんで、俺たちだけ武器を持ってはいけないのだ」
「これ以上、危険な武器を増やさないため」
「はぁ?」
 核の問題は2つに分けて考えるべきであ る。核を許すのか、許さないのか?許さないなら全員が核を捨てるべきだ。許すなら、誰がもっても文句は言えない。どうせ、これ以上核兵器が増えても、大勢 に影響はない。すでに、地球を何十回も滅ぼせるほどの核が存在しているのだから。普通に考えれば、北朝鮮を責める方にも非がある。
 ミサイル発射実験もしかり。ロケットと弾道ミサイルの区別などあるわけがない。 燃料を燃焼させ、ガスを噴射し、その反作用で宙を飛ぶ。頭に乗っかったのが、人間か、衛星か、爆弾か。それだけの違い。そもそも、弾道ミサイルとは、爆弾 をのせた”ロケット”なのだ。だから、なぜ俺たちだけが責められるのだ?と北朝鮮の軍部は思っている。むしろ、北朝鮮が責められるべきは、麻薬、偽ドル、 テロ、日本にとっては拉致問題だろう。
■日本人拉致問題
 2002年9月、小泉首相は電撃的に北朝鮮を訪問、金正日総書記と会談し、日朝平壌宣言に調印した。北朝鮮との首脳会談は、西側先進国では初の快挙である。さらに驚くべきは、北朝鮮側が日本人拉致を公式に認め、拉致被害者を帰国させたことだ。これは、ロシアが北方領土を日本領土と認め、返還するようなものである。一体、誰がお膳立てし、どんな見返りを与えたのか、あの時の衝撃は今でも忘れられない。
 ところが、拉致被害者の会が、拉致問題の完全な解決を求め、日本国政府もそれにのったため、北朝鮮はへそを曲げてしまった。北朝鮮にしてみれば、最大の譲歩をしたのに、ここまで要求されるとは思わなかっただろう。
 もし、自分の家族や友人が、北朝鮮に拉致されていたら、おそらく、強硬手段には賛成しない。証拠隠滅のため、殺されたら?と不安になるからだ。それに、国交正常化すれば、交流も深まり、家族の情報も得られるかもしれない。個人的には、どこでもいいから生きていて欲しいという願いが、今すぐ会いたいという思いに優るのだ。
 一方、金正日総書記が日本人拉致を認めたことで、軍内部に日本への強い反感が生まれた。それが、筋違いかどうかは問題ではない。そう思うことが問題なのだ。少し前、アメリカの朝鮮半島問題研究者が、米下院外交委員会の公聴会で次のように証言した。
「北朝鮮が戦争状態に陥った場合、韓国ではなく日本を攻撃するだろう」
 もし、それが本当なら、日朝国交正常化を優先させるため、拉致問題で妥協しようがしまいが、結果は同じだったことになる。外交は、からみが多く、複雑で、いつどう転がるか分からない。サラリーマンが飲み屋で、持論をわめくのは無害だが、関係者が軽々しく外交に口出しするのは危険だ。一部の組織や個人の利益が、国益を損ねる可能性があるからだ。
■日朝戦争は起こるか?
 ところで、北朝鮮は日本を攻撃する可能性はあるだろうか?少し前、TV、新聞、週刊もこの話題を取り上げた。一般論として、日本を核攻撃しても、北朝鮮 が得るものはない。また、制海権は日本がとるだろうから、上陸できるのは一部の工作員だけで、大したことにはならない。などなど、総じて否定的な意見が多い。
 しかし、日朝戦争(北朝鮮 VS 日本)は起こらないと、本当に断言できるだろうか?歴史上、「まさか」で始まった戦争は多い。この手の問題は、一旦始まれば取り返しがつかないと言う点 で、他の問題と本質が異なる。だから、慎重にならざるを得ないのだ。そこで、スタンダードな予測は専門家にまかせ、少し違った視点でみてみよう。 ロジックはいたってシンプル。
「日朝戦争が起こっても困らない勢力 > 起こると困る勢力 → 戦争勃発」
 まずは、アメリカ。オバマ政権が発足して、半年経って分かったことがある。
1.最優先は経済。
2.第2優先は、ヨーロッパおよび中東外交。
3.北朝鮮問題で、アメリカの若者の血を流すつもりはない。
4.それどころか、極東アジアの秩序は中国に丸投げしたいと思っている。
 もともと、アメリカの民主党は日本より中国に親しい。テポドンがハワイ沖に撃ち込まれない限り、アメリカは本腰をいれないだろう。北朝鮮が日本に攻め込んでも、助ける素振りはするだろうが、本気で戦うつもりはない。つまり、1950年の朝鮮戦争のようにはならない。
 オバマ大統領のやり方もうさん臭い。問題を解決するというより、問題を悪化させないよう、”言葉に気をつかっている”だけ。まるで神父のような語り口で、真実を隠蔽し、危機的状況をさとられないようにしている。
「我々は危機にあるが、大丈夫。Yes, we can」
 オバマ大統領は、保護貿易はやめようと呼びかけながら、国内では「バイ・アメリカン」。中東外交では、イスラム勢力を刺激しないよう、言い回しに気を遣うだけ。クライスラーとGMは破綻し、巨額の債権が消滅し、多数の失業者が出ようとしているのに、誰も騒がない。むしろ、この破綻で、クライスラーとGMの処理が成功したと思いこんでいる。誰が考えても、外国車に50%の関税をかけない限り、ビッグスリーは復活しない。もちろん、そうなれば、世界中が保護貿易だ。これで問題解決?
 別に、オバマ大統領が無能だと言っているわけではない(なんと大それたことを)。今回の経済危機は、誰がやっても簡単に解決できないと言いたいのだ。ポイントは9つ。
1.これまでの世界の繁栄は、過剰消費(特にアメリカ)が生み出した幻だった。
2.過剰消費は、「借金」と「ムダと贅沢」が生み出した。
3.つまり、今の状況が本来の姿なのに、回復?
4.中国の回復の正体は公共工事で、個人消費は伸びていない → いずれ失速。
5.中国の真の回復は、欧米輸出が回復しない限りムリ → 輸出回復の気配なし。
6.つまり、2009年前半の中国の回復は見せかけの可能性が高い。
7.中国政府が大量の資金投入 → 公共工事以外に資金需要なし → カネ余り
8.結果、上海株がバブル → バブルはいずれ崩壊 → 世界同時株安
9.あと1回でも、金融不安が発生したら(例えばCDS炸裂)、金融崩壊?
 こんな厄介な問題を、アメリカ1国で解決できるわけがない。アメリカが経済復興する方法はただ1つ、「バイ・アメリカン」。そうなれば、他国との経済紛争も起こるだろうし、実際、カナダはアメリカを提訴しようとしている。そんなこんなで、アメリカが「日朝戦争」にかまっているヒマはない。もっとも、勃発しても、アメリカはさほど困らないのだが。ということで、アメリカは「日朝戦争が起こっても困らない勢力」。
 次に、中国と韓国。この2国は、第二次世界大戦の生々しい記憶が、日本への恨みとして残っている。また、貿易では、 日本は完全なライバルだ。1950年の朝鮮戦争で、南北朝鮮は国家存亡の縁に立ったが、日本は国連軍相手に大儲けした。空前の好景気にわいたのである。こ の論理を適用すれば、中国と韓国にとって、日朝戦争で日本がへこんだほういい。なので、中国と韓国は、「日朝戦争が起こっても困らない勢力」のアップグレード版。
 どんな悲惨な紛争も、遠く離れていれば、対岸の火事。日朝戦争が勃発しても、ヨーロッパは痛くもかゆくもないだろう。その昔、中東戦争が起こったとき、日本は「石油の値上がりだけを心配した」ことを忘れてはならない。どう考えても、
「日朝戦争が起こっても困らない勢力 >> 起こると困る勢力」
である。こういう場合、ささいな事件がもとで、戦争が勃発する可能性がある。第一次世界大戦のように。
 こんな事実を目の当たりにして、北朝鮮が日本を攻撃することなどありえない、と真顔で主張する識者がいる。なにも、日朝戦争が起こると断言しているわけではない。歴史を斜め読みするだけでわかるのだが、
「この世界に、ありえないは、ありえない」
誰もが予想しなかった「まさか」の戦争は、歴史上、枚挙にいとまがない。
 例えば、1950年の朝鮮戦争。北朝鮮の金日成が侵攻を口にしたとき、同盟者のスターリンでさえ仰天した。それほどムチャクチャな計画だったのである。韓国が不意を突かれたのもムリはない。さらに、1990年のイラクのクウェート侵攻、その後のアメリカのイラクへの宣戦布告も予測する人は少なかった。
 近年、最も象徴的な「まさか」の戦争は、第二次世界大戦だろう。1938年9月のミュンヘン協定で、イギリス首相チェンバレンは、
「チェコのズデーテン地方さえもらえれば、2度と領土要求はしない(かも)」
というヒトラーの誓いを真に受けた。そして、あろうことか、ズデーテン地方をドイツにプレゼントしたのである。ところが、1939年3月、ドイツはチェコ全土を併合、1939年9月1日にはポーランドへ侵攻した。これが、第二次世界大戦の原因である。戦争が起こるかどうかは、それがムリに見えようが見えまいが、仕掛ける側の気分次第なのだ。
■傭兵か自衛か?
 「平和を盲信する者は、戦争を辞さない者によって、必ず征服される」
これは、5000年間、破られたことのない歴史の方程式である。国防とは、このような侵略に対する備えであり、「戦争も辞さない者」を想定するべきなのである。それを怠ると、どうなるか?1950年の朝鮮戦争がその答。
 そんなおり、日本政府が防衛力を強化することを検討中、というニュースが伝わった。北朝鮮と中国の軍事的脅威に対抗 するためである。これで、日本のいびつさが一つ解消されるかもしれない。最も脅威となる中国は、驚異的なペースで軍事予算を増加させている。中国は戦争も 辞さないどころか、核戦争すら恐れていない。アメリカと相打ちになり、アメリカが全滅しても、中国は10億人も生き残るのである。こんな国に対する備えが、「仲良くしましょう」では話にならない。
 軍隊とは、発想も価値観も違う「異文明」への備えで ある。こんな重要なことを、日本は傭兵(アメリカ)に頼ってきた。このままでは、古代カルタゴの二の舞になる。紀元前146年、地中海貿易で栄えたカルタ ゴは、ローマ帝国によって滅ぼされた。経済力でローマをしのいだのに、軍事を傭兵に頼ったからである。ローマ軍は、カルタゴ人を虐殺し、町を丸ごと焼き払 い、2度と再生しないよう、大地に塩をまいたという。
 ローマは、初めからカルタゴを滅ぼす目的で、難癖をつけ、追い込んだのである。まともな主権国家なら、到底のめないような要求をつきつけ、開戦させる。この経緯は、太平洋戦争にいたるアメリカと日本に酷似している。我々は、発想も価値観も違う異文明に囲まれていることを忘れてはならない。地球は、楽園ではなくアリーナ(闘技場)なのだ。
《完》




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