スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

沖縄戦の教訓、「軍隊は住民を守らない」という迷妄



沖縄戦の教訓は貴重である。ただし、国内戦としての地域は沖縄に限定されないが、沖縄はかなり違った反応を示している。
南方島嶼、満州、樺太、千島列島、などの戦闘には多くの犠牲者が出た。ただし、沖縄には何か特殊な戦争論理がある風に、感じる。

はるかに優勢なアメリカ軍の前に日本軍は停滞作戦を余儀なくされた。侵略してくるアメリカ軍が優勢な中に住民を巻き込んだことが悲劇を倍化した。劣勢の日本軍もまた大きな悲劇の中にいたと考えている。

記事にあるように捕虜としての行動は、アメリカ軍が模範的な軍隊とは限らないと言う皮肉を隠している。
イエロージャップと言うのがアメリカ軍の意識であろうか、日本軍が殺し、女子はレイプするとは余りにも模範的な回答で失笑する。その戦場の名を挙げても見よ。アメリカ軍が国際法を正当に厳守したか、実は首肯しかねる事態も承知している。住民疎開の企ては、事前に行われていたが、アメリカ軍の襲来と共に海上交通路は困難に遭遇した。

記事はまるで、沖縄には日本軍しか存在しない様相で描いているが、東京大空襲、原爆投下は国際法違反である。アメリカ軍は非武装の市民を殺略してきた。その事実を除いて、国際法の適用を語るのは無益である。

司馬遼太郎という日本の知性を代表する国民的作家が、例証として引いた例は≪国家のためである。轢っ殺してゆけ≫とは、実際に起こった例ではないであろう。
ただ、気持ちとしては有り得る気持ちではあっても轢き殺すことは違反行為である。当然に戦後に法律によって裁かれる事になる。それに、国内法に違反する命令自体は無効である。 大本営の少佐参謀が出せる命令ではない。従って無い事を論じている。空想の産物である。軍の作戦のために国民を犠牲にすることもいとわないとすれば、既に国家は瓦解している。
軍人の守るべき規範に、そのような事例は無いのである。

沖縄戦の教訓は、優勢な敵軍との戦闘は、決してしてはならないと言うことである。
戦争の開始にしても、孤軍で国家を危険に晒してはならないと言うことである。ここでも、筆者の論じる所とは異にする。
かって誰も沖縄戦を消し去ろうとの行動は起こさなかったが、歴史の教訓は見る人によって、様々である事を承知すべきである。
軍隊は住民どころか、自身の安全さえ守れなかったのである。悲惨とは軍民双方に起きた事態である。住民だけが生死の境を彷徨ったのではない。その中で集団自決と言う痛ましい事件が起きたのである。軍隊が弱いから住民が悲惨をなめたのである。

アメリカ軍はひたすら優勢であった。史上最大の作戦は、沖縄戦であった。沖縄に襲来したアメリカ軍の艦船、航空機の数を見よ。

日本軍の戦いよりも、アメリカ軍の行動を見よ。



「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓
http://open.mixi.jp/user/26450852/diary/1943431847

■“ありったけの地獄集めた”沖縄戦とは 早稲田塾講師・坂東太郎の時事用語
(THE PAGE - 06月23日 06:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=3480093

<社説>軍命削除 教科書検定意見を撤回せよ
 沖縄戦から70年が経過する中で、安倍政権は沖縄戦の実相をゆがめようとしている。
 政府は2006年度の高校日本史の教科書検定で沖縄戦の「日本軍による集団自決の強制」という記述を削除したことについて、検定意見を撤回しないとする答弁書を閣議決定した。
 閣議決定は確定した司法判断を無視している。最高裁判所第一小法廷(白木勇裁判長)は11年4月22日、座間味と渡嘉敷両島で発生した住民らの 集団死は軍が関与していたことを認定した。戦争を引き起こし、住民に多大な犠牲を強いた国家が過去に目を閉ざすことは許されない。検定意見の撤回を強く求 める。
 沖縄戦で日本軍が住民らに死を命じたとする作家大江健三郎さんの著書「沖縄ノート」などの記述をめぐり、日本軍の座間味島元戦隊長や渡嘉敷島戦 隊長の弟が名誉を傷つけられたとして、大江さんや版元の岩波書店を相手に出版差し止めなどを求めて提訴した。最高裁は一審・二審を支持し「上告理由にあた らない」として上告を棄却した。これにより軍の関与を認めた一、二審判決が確定した。
 今回の閣議決定は仲里利信衆院議員(無所属)の質問主意書に答えたものだ。政府は答弁書で「集団自決が住民に対する直接的な軍の命令により行わ れたことを示す根拠は現時点では確認できていない」としている。当時、軍命が口頭で行われ、命令書の類いが廃棄されたとみられる中で「根拠は確認できてい ない」と主張するのは、詭弁(きべん)にすぎない。
 最高裁判決は沖縄戦研究の蓄積、米軍資料、証言などに基づき「日本軍の深い関わりを否定できず、日本軍の強制、命令と評価する見識もあり得る」 と判断した。座間味と渡嘉敷両島で発生した悲惨な出来事について「軍官民共生共死の一体化」の方針の下、日本軍の深い関与は否定できないとしている。
 大江さんらが提訴された時、当時を語れる証言者はほとんど存命していなかった。そこで裁判所はオーラル・ヒストリー(口述証言)を証拠として採用した。
 「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓をゆがめ、消し去ろうとする行為は犠牲者と歴史に対する冒涜(ぼうとく)である。沖縄戦の実相の書き換えを許さず、住民の犠牲から導かれた教訓を後生に継承していくことを誓いたい。
*************************************************************************
上記は。2015年6月21日付の琉球新報の「軍命削除 教科書検定意見を撤回せよ」という社説の全文である。

安倍晋三が語る〝日本人であることに誇りをもて〟とか〝日本国に誇りをもて〟とは、「日本の先人たちは、その歴史で決して誤ったことはしてこなかった、いや、あの程度のことは欧米列強ならば、どこの国でもやっていたことだ」と嘯くことであろうか。

70年前の十五年戦争当時、すでに一般市民を戦闘に巻き込むことは国際法上禁じられていた。そして兵士も敵に抗悪する権利を認められていた。しか し日本軍では兵士や国民にそのような教育は一切教えて来なかった。反対に〝捕虜になることは辱めを受けることである〟とか〝敵兵に捕えられると、男子はそ の場で殺され、女子はレイプされてしまう〟と教え込まれていた。

しかし〝敵兵に捕えられると、男子はその場で殺され、女子はレイプされてしまう〟とは、日本軍兵士が敵国の一般市民に対して行ってきたことではな かったのか。自分たちがやってきたことを切って敵兵も同じことをやってくるだろう、ということしか考えられなかったのではないだろうか。

国際法上、一般市民を戦争に巻き込むことは禁じられていた。だから日本軍は沖縄県民をどこか安全なところに疎開されるべきであった。しかしそれを 日本軍はしなかった。それは何故か。日本軍は皇軍、〝天皇の軍隊〟であって、〝国民の軍隊〟ではなかったからだ。日本軍に命じられていたことは、たとえ自 国民を皆殺しにしても、国体を保持せよ、つまり天皇を守れと教え込まれてきたのである。

かつてわたしが日記に引用した、日本の国民作家・司馬遼太郎の『歴史を動かすもの』というエッセイの中で一節である。当時戦車第一連隊に所属していた司馬遼太郎と上官の対話である。

「東京湾や相模湾に敵が上陸すれば出撃する任務をもたされてきたが、もし敵が上陸したとして、≪われわれが急ぎ南下する、そこに東京都民が大八車 に家財を積んで北に逃げてくる、途中交通が混雑する。この場合はどうすればよろしいのでありますか≫と質問すると、大本営からきた少佐参謀が≪軍の作戦が 優先する。国家のためである。轢っ殺してゆけ≫といった。観念が先行すると、こんにちの跳ねあがりの学生だけではなく日本人はここまでのぼせてくるのであ る。このような国家を、遠い神話時代に日本人が持ったのではなく、私程度の年齢の者が経験した。」

当時の日本という国家は、〝軍の作戦のため、国家のためならば、日本国民を殺すこともいとわない〟国家であったという。わたしたちはかつて〝皇軍・天皇の軍隊〟と言われた日本軍が何を行ってきたのかをつぶさに知るべきである。

その観点でも、沖縄戦は、今後のこの国の平和を考えていくうえで大きな参考となると考えている。そしてそのような軍の作戦のため、国家のためなら ば、日本国民を殺すこともいとわない〟国家であったことに〝誇りをもて〟という安倍晋三日本の近現代史を〝自虐史観〟〝東京裁判史観〟だと批判する人に問 いたい。あなた方は、新進この国の歴史と向き合っているのか、と。

わたしはこの琉球新報の社説の最後の一節が忘れられない。

〝 「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓をゆがめ、消し去ろうとする行為は犠牲者と歴史に対する冒涜(ぼうとく)である。沖縄戦の実相の 書き換えを許さず、住民の犠牲から導かれた教訓を後生に継承していくことを誓いたい。〟という軍隊は自民党憲法草案に書き込まれた〝防衛軍〟のことなのだ から。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
プロフィール

tourokurad

Author:tourokurad
FC2ブログへようこそ!

最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
政治・経済
495位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
政治活動
223位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。